記事作成日:2024年2月
2024年の花粉飛散量は?花粉が原因で起こる体調の変化と対策について
花粉シーズンが到来していますね。
すでに花粉で辛い思いをしている人もいるかもしれません。
2024年の花粉飛散量はどうなっているのでしょうか。
そこで今回は、今年の花粉状況と花粉が原因で起こる体調の変化、また対策についても紹介しましょう。
2024年の花粉飛散量
2024年の花粉飛散量は、例年並みかやや多い地域がほとんどです。
例年に比べると、地域によって以下のようになっています。
四国・関東甲信 |
100%と例年並み |
九州・中国・東海・北陸・東北 |
120~140%とやや多い傾向 |
北海道 |
200%以上。とても多い |
花粉は前年の夏頃につくられるため、去年の夏に猛暑が続いたことが、今年の飛散量に影響しているようです。
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スギ花粉が過去10年で最多!季節性アレルギー性鼻炎について
花粉で起こる体への影響
何も対策を行わず花粉の影響を受けていると、体調面に影響があります。
花粉で起こる体への影響は、アレルギー性鼻炎(花粉症)だけではありません。
アレルギー性鼻炎(花粉症)
花粉によるアレルギー性鼻炎、つまり花粉症とは、鼻腔内に入ってきた植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされるものです。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
■主な症状
- 鼻水(さらっとしている状態)
- くしゃみ鼻詰まり
- 目のかゆみ
- 目の充血
- 涙目
なかには、発熱や下痢を伴うケースもあります。
花粉皮膚炎
近年増えているのが花粉による皮膚炎です。
■主な症状
- 湿疹
- 肌のかゆみ
- 目の周りが赤くなる
花粉皮膚炎に関しては、乾燥したこの時期だからこそ発症しやすいといえます。
肌が乾燥すると、角層の細胞同士に隙間が生じ、皮膚のバリア機能が低下します。
皮膚のバリア機能が低下することで、外部の刺激に対して敏感になってしまうのです。
その結果、皮膚には花粉も刺激となってしまい、湿疹やかゆみといったアレルギー症状が現れやすくなります。
肌が外気と晒されている部分には花粉が付着しやすいため、肌を隠すことが大切です。
花粉は対策できる
花粉対策は、体内や室内に取り入れないようにすることが基本です。
具体的な対策としては主に以下の5つ。
1.マスクや眼鏡を着用する
2.加湿器を使用する
3.規則正しい生活をする
4.帰宅後は花粉を払い落す
5.洗濯物は部屋干しにする
花粉は市販薬なども売られていますが、薬だけに頼らず行動を工夫することも大切。
それぞれの対策について解説しましょう。
1.マスクや眼鏡を着用する
花粉を体内に取り込まないようにするためには、マスクや眼鏡が効果的です。
特にマスクは、顔にフィットするものであればそれだけで花粉を吸い込む量を60%まで減らせます。
マスクは、顔の形に合った立体型のものがおすすめ。
最近は花粉ブロック用のマスクが売ってあることもあります。
また、花粉用の眼鏡などもあるので、目のかゆみが強く出る場合は検討してみてください。
2.加湿器を使用する
室内を適切な湿度に保つことで、粘膜の保護が期待できます。
また、花粉の舞い上がりを防ぐことも可能です。
空気の乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を労わりましょう。
3.規則正しい生活をする
一見、花粉とは関係なさそうな部分ではありますが、規則正しい生活をすることで、免疫力が向上します。
バランスの良い食事を取り入れ、適切な睡眠時間を心掛けましょう。
4.帰宅後は花粉を払い落す
花粉は衣服につきやすいため、外出後は玄関前で払い落すようにしましょう。
特に寒い時期に多いウール素材は、木綿や化学繊維に比べて花粉が付着しやすく、室内に持ち込みやすいため注意が必要。
外出時は、ツルっとした凹凸のない素材の服であれば花粉が付着しにくいのでおすすめです。
5.洗濯物は部屋干しにする
花粉が多く飛散する時期は、洗濯物や布団を屋外に干さないようにしましょう。
できるだけ室内干しにするようにしてください。
また、窓を極力開けないようにすることも重要です。
とにかく室内への花粉の侵入を防ぐことに重点を置いてください。
花粉の誤解!雨の日でも油断大敵
雨の日は花粉が飛散することはないのですが、降り始めは雨とともに空中に浮遊していた花粉が落ちてきます。
また、雨がやんで晴れると、地面に落ちていた花粉が再び巻き上げられます。
その影響で、新たに飛んでくる花粉と合わさって花粉量が多くなる場合があります。
雨だからと油断しないことが大切です。
今年もしっかり花粉対策して健やかに過ごそう
2024年の花粉の飛散量は例年通り、もしくは多い傾向にあります。
やっかいな花粉には正しい知識と対策が必要です。
今からでもしっかりと対策して、健やかな毎日を過ごしてくださいね。
監修
あなぶきヘルスケア
事業部長 喜田 康生
平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。
現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。