記事作成日:2023年9月29日
コロナとインフルの同時流行!?その原因と対策について
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が落ち着き、街は以前の賑わいを取り戻しつつありましたが、この秋、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が起こっています。
そもそも、インフルエンザの流行シーズンでもないのに、なぜ今このような事態になっているのか。
今回は、コロナとインフルの同時流行はなぜ起こってしまったのか、またどのような対策が求められるのかについて解説しましょう。
コロナとインフルが流行!今国内で何が起こってる?
実は、コロナとインフルの同時流行については、昨年の冬頃から言われていました。
今冬「インフル」と「新型コロナ」同時流行の懸念!「フルロナ」対策は?
今年に入り、秋を迎えるこの頃、「同時感染」の報告が多数あるようです。
同時流行以前にも、新型コロナウイルスやインフルエンザによる学級閉鎖が増加しているとの報道がありました。
それぞれの流行があったのですが、実は同時に感染するといったリスクもあります。
なぜなら、新型コロナウイルスとインフルエンザは、系統の違うウイルスだからです。
コロナとインフル同時感染するとどうなる?
同時に感染すると、それぞれの症状が強くなる傾向にあると言われています。
新型コロナの場合、のどの痛みが定番ですが、重症化すると肺炎になるといったケースも。
しかし、インフルエンザの場合は“全身感染症”なので、関節の痛みや筋肉痛といった症状があります。
それぞれの症状が合わさってしまうと、より強く症状が出て出てしまうのです。
コロナとインフルが同時流行している理由
では、なぜ今コロナとインフルが同時に流行しているのか、その理由は主に2つあります。
1.コロナ対策でインフル免疫を持っていない
専門家によると、「コロナ対策はしていたが、インフルに対しての対策はできていない。そのため、インフルの免疫を持たない人が増えている」というのが、同時流行の背景にあるといいます。
インフルエンザは南半球から日本に入ってくるのですが、ここ数年はコロナによる渡航制限により、インフルエンザが入ってくることがほとんどありませんでした。
その状況が3年続いたことにより、日本人のほとんどがインフルエンザに対する免疫を失っているといいます。
この1年で制限が緩和されたことで、再びインフルエンザが発生し、流行に繋がっているのです。
2.感染対策の緩みと変異種の影響
これまで徹底してきた感染対策が緩み、さらに変異種が影響したことで流行してしまったとも言われています。
コロナに関しては感染法上の位置づけが「5類」となり、街ではマスクを外す人も増えてきました。
コロナが流行した3年半、どの場面においてもマスクを着用し、しっかり手洗いもして、ソーシャルディスタンスをとって、といった行動が極めて効果的であったということは間違いないでしょう。
また、「第8波」で流行したBA.5というオミクロン株の一種が変異して感染しやすいものに変わりました。
「XBB」というオミクロンの中の系統から枝分かれしていった1つが「エリス」といい、肺炎を起こしやすいタイプだと言われています。
ただし、肺炎といっても、初期の第1波、第2波で流行したようなものと比べると症状が軽いタイプが多いです。
さらに、新たな変異株である通称「ピロラ」と呼ばれるものも出てきました。
WHO世界保健機関“監視下に置くべき変異株”に指定し推移を見守っているようです。
この流行には、こういった変異種も影響していると指摘されています。
コロナとインフル同時流行の対策
コロナとインフル、同時流行にはどんな対策が必要なのか、以下で紹介しましょう。
1.変異種に対応するワクチン接種
9月20日から接種がスタートしたワクチン接種を受けましょう。
今回のワクチンは、現在流行中の「エリス」にも対応しています。
そして、インフルエンザのワクチンについては例年通り10月以降に接種がスタートします。
コロナがメッセンジャーRNAワクチン、そしてインフルエンザは不活化ワクチンで、2つは全くタイプの異なるワクチンです。
そのため、同時に打っても全く問題はありません。
2.基本的な感染対策の徹底
以前のコロナ流行期のように、日頃から体温や健康状態の確認等、セルフチェックを心がけましょう。
コロナが流行した3年半、みんなでマスクをして、手洗いもして、ソーシャルディスタンスをとってという対策が効果的であったということは間違いありません。
引き続き、こまめな手洗いや手指の消毒、室内の換気、適切なマスクの着脱など基本的な感染対策を行っていきましょう。
もし感染を疑ったら、まずは病院へ電話しよう
「もしかしたらコロナまたはインフルかも」と思った際には、病院に電話してみましょう。
コロナが5類に移行してからは、直接病院に行っていいということにはなっています。
しかし、引き続き発熱外来を設けて、時間制で対応している病院も多くあります。
まずは行きつけの病院に電話して、どのような対応をとればいいのかを確認するようにしましょう。
新型コロナウイルス・インフルエンザに関わる関連施設
医療法人弘徳会 マオカ病院 (香川県高松市)
ことでん瓦町駅から徒歩3分。CT・MRIを完備
医療法人 春風会 樫村病院(香川県高松市)
循環器内科・皮膚科・泌尿器科・神経内科・脳神経外科・消化器外科・形成外科・東洋医学(漢方)・整形外科など、患者様のニーズに合わせた多様な『専門外来』を開設した病院です。
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やまじクリニック(岡山県倉敷市)
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監修
あなぶきヘルスケア
事業部長 喜田 康生
平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。
現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。