記事作成日:2022年5月26日
健康被害を起こす前に梅雨入り前のカビ対策
もうすぐやってくる梅雨。ジメジメする季節が来る前にしておくべきなのが「カビ対策」です。湿度が高く、カビにとって良い栄養がある状態になると発生しがち。カビが増殖すると健康被害に発展する場合もあります。今回はカビが発生する原因と、効果的なカビ対策について紹介しましょう。
カビが発生する原因
まず、カビが発生する原因は主に以下2つの条件が挙げられます。
・湿度が70%以上(またはその前後)
・25度~30度の気温
湿度と温度、さらにカビの養分となる手垢などの汚れやほこり、水分という条件が揃うとカビが発生しやすく住みやすい環境になります。そして、これらが全て揃いやすいのが梅雨。特に6月は梅雨本番の雨降りが続くため、湿度が70%を超えやすいことからカビ増殖の条件が揃ってしまうのです。
カビが原因で起こる健康被害
カビが原因で起こる健康被害に、「シックハウス症候群」があります。このシックハウス症候群は、カビの胞子が空気中に大量に飛び散っていることから知らないうちにカビの胞子を体に吸い込んでしまうというものです。
カビの胞子をたくさん吸い込むとアレルギー源となり、喘息や鼻炎、皮膚炎などの原因にもなります。また、最悪の場合「夏型過剰性肺臓炎」というアレルギー性の肺炎の症状が出る可能性も。
特に、季節の変わり目で免疫力が弱っている小さな子どもや高齢者などは、カビが原因で健康被害が及ぶ可能性もあるため、注意が必要です。
梅雨入り前にしておきたいカビ対策
梅雨に入る前にカビ対策をしていきましょう。カビ対策をする際には、しっかりと換気と掃除を行いながら進めるのがポイントです。梅雨入り前にしておきたいカビ対策について紹介します。
1.大物洗い
梅雨に入る前に大物洗いを完了させておきましょう。大物とは、カーテンや布団などを指します。ただでさえ洗濯物が乾きづらい梅雨時期は、生乾きがカビの温床となってしまうでしょう。
特にカーテンは「窓の結露」が原因でカビが発生しやすくなっています。定期的なメンテナンスが必要ではありますが、梅雨入り前に一度洗っておくのがおすすめです。しっかりと晴れた日に換気しながら、洗ったカーテンをカーテンレールへ戻してカラっと乾燥させましょう。
2.収納場所の掃除・除湿
収納場所の掃除と除湿作業はカビ予防をする上でとっても重要。特に押し入れやクローゼットは湿気とホコリが溜まりやすい場所です。ホコリが溜まる環境に多湿が加わるとカビが発生しやすくなります。押し入れやクローゼットに収納してあるお布団などの寝具や衣料品などはカビが発生しやすく、繁殖するとあちこちに広がっていくので注意が必要です。
収納場所は、普段から押し入れやクローゼットなど少し開けておく習慣をつけるのがおすすめ。また、除湿剤を置いてあげることにより湿気を取り除くこともカビ予防には効果的です。
普段は目が行き届きにくい収納場所は日常的に掃除をするのは当然のこと、カビが発生しにくい環境を整えてあげることも重要です。
3.家中の換気
梅雨入り前には家中の換気をしましょう。換気することで室内の湿度が下げられるため、カビ対策に効果的です。
窓やドアを2か所以上開けて、空気の通り道を作るのが換気のポイント。空気がこもらないようにするのもカビ対策には必要なことなのです。
また、住宅の構造によって空気のこもりやすさが異なります。木造に比べてコンクリート造の住まいは、気密性が高いことから空気が流れにくいため、日頃からこまめに換気するのがおすすめです。
4.洗濯槽のクリーニング
定期的に行う洗濯槽のクリーニングは、梅雨入り前にも行いましょう。洗濯槽には、見えないカビや汚れがたくさん潜んでいます。カビの増殖を抑えるためにも、じめじめする時期が来る前に一度クリーニングしておくといいでしょう。
5.エアコンクリーニング
エアコンクリーニングはついつい後回しにしがちですが、エアコン内にはカビが溜まりやすいので定期的にフィルターの掃除をしましょう。フィルターの掃除をしても嫌な臭いがしてしまうのは、噴き出し口の内部にカビが生えているのが原因。
このように、素人でもできるフィルターの掃除だけでは不十分。必要に応じてエアコンクリーニングの専門業者に頼むことも検討しましょう。
年中使うエアコンにカビが溜まると空気が淀み、健康問題にダイレクトに響きますので意識的にクリーニングをしたいですね。
6.お風呂の掃除・防カビ
お風呂は水気が多く湿度も高いことから、最もカビが発生しやすい場所ともいえるでしょう。積極的に掃除・防カビ対策をすることが必要です。
カビは水分があり栄養があると繁殖しやすくなります。浴室は水分をできる限り残さないことや日頃から掃除をして浴槽・浴室のメンテナンスをしてあげることが重要です。
基本的なお風呂場の掃除は、まず換気を行い、浴室全体を水で軽く流してから、天井・浴槽・壁・床の順番に掃除し、最後に排水溝の掃除をしましょう。(掃除は上から下の順番でするのが基本です。)
食品の常温保存にも気を付けよう
梅雨の時期になると食品がいたみやすくなります。梅雨の時期の「温度」「水分」「カビなどの微生物」「虫」などの原因により、食べれなくなってしまうことも。このようなトラブルを回避するためには、食品の常温保存をしないことが大切。
普段は表に出している「じゃがいも」「玉ねぎ」などの芋類・根菜などの野菜も冷蔵庫の野菜室に入れてあげることや、醤油などの液体の調味料の注ぎ口を拭いて綺麗に保ってあげるとカビ予防につながります。
梅雨入り前のカビ対策で快適に過ごそう
梅雨入り前のカビ対策をすることは、梅雨の時期を快適に過ごす上ではとても大切なことです。忙しいと後回しにしがちな身の回りのメンテナンスですが、ついつい怠ってしまうと衣料品や食品などの毎日使用するものにもカビが生えてしまいます。
カビ対策は日頃から行えば、健康被害の予防にもつながります。しっかりとカビ対策をして快適に日々の暮らしを送っていきましょう。
おすすめの関連施設のご紹介
■マオカ病院(香川県高松市) ■かじはらペインクリニック(香川県坂出市)
■クリニック土佐久礼(高岡郡中土佐町) ■住宅型有料老人ホーム アルファリビング岡山駅西(岡山県岡山市)
監修
あなぶきヘルスケア
事業部長 喜田 康生
平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。